最有力候補に挙がった住宅制度は、この特定優良賃貸住宅（特優賃）の利用でした。
以下、特定優良賃貸住宅について簡単に説明します。

　
特優賃は、簡単に言うと、公的な家賃補助のある住宅物件です。

■家賃補助
家賃補助の程度は、ダイレクトに世帯の収入で決まります。
したがって、収入の少ない家庭で非常に有利な制度ということになります。
逆に言うと、比較的充分な収入を有しているもの人にとっては、検討の余地がありません。
（家賃設定が好景気の時代を基準に設定しているように思えるので、ランクの高い人は逆に損になるように感じられました。）

　
というわけで、まずは自分がどのランクに該当するかを確認しましょう。
http://www.kobe-jk.or.jp/chintai/seido/main_hayamihyou.htm
※他にも「とくゆうちん　計算」等で検索すると多くのページがヒットします。

　
結論からしますと、
・計算の結果区分が「3」もしくは「該当なし」に該当する人は、特優賃を考慮する必要ありません。
・計算の結果区分が「2」に該当する人は、特優賃を視野に入れましょう。ただし、別途特典を受けないと厳しいと思います。
・計算の結果区分が「1」に該当する人は、特優賃を中心に検討してみましょう。
※併せて、収入が足りないケースがある点にもご注意下さい。

　
以上、家賃補助があるからといって誰でも得になるとは限らないことにご注意下さい。

　
■建物が良い
なんでも、特優賃と指定されるためには、法律で決められた建築基準が別途あるようで、
賃貸マンションとは比べ物にならない安心感があります。例えば、以下の考慮は必須のようです。

　
・バリアフリー設計：床段差がなく、トイレ・浴室に手すりがついている
・耐火または準耐火構造

　
■広い
専有面積は50-65m2以上という基準があるため（都道府県等で異なる？）、充分なほど広いです。
しかも、上記基準を満たす建物のため、見た目・設備も非常にゴージャスなものが多かったです。
オートロック・追い炊き機能・エレベータ等など。

　
なので『ここに住めば、客人を呼んでも全く恥ずかしくない』と思いました。

　
■別途特典
各都道府県等により、更に家賃補助が出る場合があります。
・新婚世帯補助：結婚一年目に入居すると家賃が1万円補助される特典です。
　こちらは各都道府県、市町村のHPで確認するといいと思います。

　
・家主補助：家主が更に1-2万円補助してくれる制度です。
　これは、不動産屋に言って初めて気づいたものです。
　家賃設定が好景気時代のため、現状と一致しないところが多々あります。
　その点を危惧してか、家主のほうで家賃を下げている場合があります。

　
■礼金・手数料が不要。
UR賃貸と同様です。重要な要件ですね。

　
■変な人がいない。
入居条件として以下が課せられています。
・ある一定以上の所得があること
・入居される方が2人以上であり、その家族が夫婦（内縁関係にある方及び、婚約者を含む。）又は親子を主体とした家族であること。

　
したがって、同じような社会的地位の人が集まるので、共同生活も安心できる点が多いです。

　

さて、ここまで書くと特優賃がの回し者のようですが、それぐらい悪いところがありませんでした。
ご参考までに、それでも、私が特優賃にしなかったのは以下の理由になります。
・計算の結果区分がギリギリ「2」に該当してしまった。しかし、家主補助の適用があり、リーズナブルではあったので検討を続けた。
・しかし、親子3人で暮らすには、あまりにも広すぎて持て余してしまう程、部屋が広い・ハイグレードであった。
・それに対し、ちょうど良い広さ・グレードのものが賃貸であり、家賃も1万円/月ほど安かった。
　⇒子どもにどれだけのお金がかかるか分からないため、
　　　広さ・グレードよりは、1万円セーブすることが、現段階では大事であろう、という話になり、賃貸になった。

　
以上でございます。